建築・デザイン系

― データは、「雲の上」に預けろ! ―

 職場と自宅との間、あるいは外出先へデータを持ち運ぶ必要がある場合、USBメモリで持ち運ぶことのリスクはすでに述べた

 ここでは異なる場所で利用するデータは、Webサーバー(業界では「クラウド(=雲)」というそうです)上に預けてしまう方法を紹介しよう。

「Windows Live SkyDrive」で大容量ファイルの送信・共有に

「Dropbox」で職場と自宅間でファイルのやり取り

「Windows Live SkyDrive」で大容量ファイルの送信・共有に

 Windows Live SkyDrive は、マイクロソフトが提供する大容量のファイル共有サービスで、その主な特徴は、
  • 「Windows Live」のアカウント一つ当たり無料で最大 25GB の容量を利用できる
  • アップロードの上限は、1ファイルあたり 50MB
  • ネットに接続可能なパソコンであれば、どこからでもアクセスが可能
利用方法
(1)

http://skidrive.live.com/

上記にアクセスし、「新規登録」でアカウントを取得する。

※ 既にマイクロソフト社の「Hotmail」「Messenger」などのアカウントを所有していれば、それがIDとなるので、画面右側の「サインイン」の欄ににメールアドレスとパスワードを入力すればすぐに利用可能となる。

新規に登録する場合、メールアドレス、パスワードなど、必要事項を入力する

(2) 「Skydrive」の画面が表示されたら、「ファイルの追加」を選び、保存先のフォルダを選択する。 先に「フォルダーの作成」で新規にフォルダを作成しておくのもよい。

(3) アップロードツールを…」が表示されたらインストールしておく。 これでドラッグ・アンド・ドロップでファイルをアップロードできるようになる。

利用上の注意点
アップロード、ダウンロードできるのは、ファイル単位
フォルダ単位ではアップロードできないので、zip形式などで圧縮された「ファイル」にしておく必要がある。

フォルダごとダウンロードする場合も、SkyDrive側で「zip形式でダウンロードする」ことが指定されている。

SkyDrive内のファイルは、直接開いたり編集することはできない
一旦編集したいファイルをダウンロードし、編集をして再びアップロードをして上書きをする。
相互共有はできない
  • 自分のSkydriveスペースに共有用フォルダを作成する
  • ファイルをアップロードした後、共有しようとする相手に「リンクの送信」によってメールで共有フォルダの所在を知らせる
    ※ 「宛先」にメールアドレスをカンマ区切りで複数入力すれば、複数名に知らせることが可能
  • 相手はファイルをダウンロードできるが、相手は自分の共有用フォルダにファイルをアップロードすることはできない。

「Dropbox」で職場と自宅間でファイルのやり取り

 「SkyDrive」は預けたファイルの直接操作ができないが、まるで自分のパソコンにあるフォルダのように扱えるものに「Dropbox」がある(基本的に英語版)。 主な特徴は以下の通り。

  • ログインが不要

  • HDD内に専用のフォルダが設定され、そこにファイルをドラッグすれば自動でサーバー側のフォルダと同期される

  • Dropbox内のファイルは、直接編集が可能

  • フォルダ単位でのアップロード、ダウンロードが可能

  • Dropbox内のファイルを誤って消去しても、復旧させることが可能

  • 無料で利用できる上限は 2GB まで

導入方法
(1) 1台目のパソコンに「Dropbox」をダウンロードする。

http://www.dropbox.com/

※ 強力なセキュリティ管理がなされている職場ではインストールができないことがあります

(2) ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールを開始する。

(3) Welcome to Dropbox」画面では、1台目は、利用者登録のため、
I don't have a Dropbox account」にチェックを入れる

(4) Create your Dropbox」画面で必要事項をすべて入力し、
I agree to …(=利用条件承諾)」にチェックを入れる

(5) Select your Dropbox size」では、無料の「2GB」を選択する

マイドキュメント」内に「My Dropbox」フォルダが設定される。 これがデータ同期専用フォルダとなる

※ 「通知領域」にもDropboxのアイコンが表示され、インストール作業中の設定によりデスクトップに「My Dropbox」のショートカット・アイコンが作成される。

(6) 2台目以降にも上記(1)と同様に「Dropbox」をダウンロードし、インストールをする
(7) インストール作業中の利用者登録画面では、1台目でアカウントを取得しているので、
I already have a Dropbox account」にチェックを入れ、認証画面では、登録したメールアドレスとパスワードを入力する。
(8) 2台目の「マイドキュメント」内にも「My Dropbox」フォルダが設定される。
利用方法
 例えば…
(1) 職場のパソコンで自宅に持ち帰りたいファイルまたはフォルダを「MyDropbox」フォルダに格納する
(2) 自宅のパソコンを起動すると、自動で「Dropbox」が同期をとる
(3) 自宅のパソコンの「MyDropbox」フォルダを開き、編集したいフォルダまたはファイルを直接編集し、上書き保存をする。
…というように、自分のパソコンの内部で操作するのと同じ感覚で操作が行える。 もちろん、ファイル、フォルダの削除、名前の変更、「MyDropbox」フォルダ内にファイル、フォルダの新規作成も通常と同様に行える。
共有方法
(1) 共有したいファイルを、「MyDropbox」フォルダ内にあらかじめ作られている「Public」フォルダに格納する
(2) Public」フォルダに格納したファイルのアイコンを右クリックしてサブメニューを表示させ、「Dropbox」 → 「Copy Public Link」とたどる。

(3) メールソフトの本文内へ「貼り付け」を行って、共有させたい相手にメールで共有ファイルの所在を知らせる。

※ メールソフトの本文内へ「貼り付け」を行う前に、ほかの文字列などの「コピー」や「切り取り」を実行すると、無効になってしまう。

※ 「SkyDrive」同様、相手はファイルを受け取ることができるが、相手は自分の「Dropbox」の共有フォルダにファイルを直接アップロードすることはできない。

※ 「MyDropbox」フォルダ内に、別の共有フォルダを作成することも可能。

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