●2● JISSEN NEWS 2007.冬No.154


「ものづくり技術者の人材育成と地域への貢献」
機械系 電気・電子・情報系

合同企画シンポジウム


「ものづくり技術者の人材育成と地域への貢献」

 9月30日(土)に、東北職業能力開発大学校にて、機械系および電気・電子・情報系の合同企画シンポジウムが開催されました。基調講演とパネラー各氏からの発表が行われ、聴講者と講師およびパネラー間での活発な討議がおこなわれました。基調講演は、株式会社マイスター代表取締役の高井作氏、パネラーは関東職業能力開発大学校教授の中嶋俊一氏、秋田職業能力開発短期大学校教授の工藤光昭氏、北陸職業能力開発大学校教授の滝本貢悦 氏、司会は東北職業能力開発大学校教授の上坂淳一氏でした。以下に、講演項目を記載します。講演の後、会場からの質問が多くでたり、熱心な討議がなされました。

基調講演「受注下請型ものづくり中小企業の人材育成と自立化」
1. 社概要と企業理念
2.経営状況の推移
3.自社を取り巻く経済状況の把握
4.組織と経営計画
5.受注下請型企業の生き残り
6.人材戦略と人材育成
7.マイスターの技能経営と技術開発
8.「切削フォーラム21」と「むらやまモノづくりテクノサロン

 基調講演をお願いした高井作氏は、機械工具製造・再研磨の「マイスター」の代表取締役です。「切削フォーラム21」という全国的な切削関係の会の会長もされています。また、「むらやまモノづくりテクノサロン」の代表幹事を努められ、地域でご活躍されています。

高井氏からのメッセージです。
「人は何のために働くのか」を学生さんに教えて欲しい。「人間が人間であるために」、中嶋先生の予稿原稿に「学びは知識の蓄積作業でなく認識の改造作業である」、これは非常に大切なことだと思います。知識を受け入れただけでは脳はあまり活性化していないそうですが組み合わせたり、加工したり、付け合せたり、間違ったり、それらの疑問をもって創造すれば脳は非常に活性化するそうです。創造力や感性を養う右脳教育をしていただきたい。右脳教育は地域性など関係ないです。世界に通用する技術・技能を作り上げたらいいなと思います。
詳細は、近刊の実践ジャーナルをお読みください。
                   (職業能力開発総合大学校東京校 有田浩之)