●1● JISSEN NEWS 2007.夏No.156


 
2007年実践教育研究発表会を迎えるにあたって

2007年実践教育研究発表会東京大会 会長
職業能力開発総合大学校 東京校長
長 俊夫

 (社)実践教育訓練研究協会の前身である実践教育研究会が発足してから10年目と20年目の節目の年に職業能力開発総合大学校東京校で本研究発表会を開催できることに大変喜びを感じております。
 20年前の1986年を振り返ると、先陣を切って機械系ジャーナルが発刊され、その後、1989年に電気・電子・情報系、1990年に建築・デザイン系のジャーナルの第1号が発刊されています。同好の士が集い発足した実践教育研究会ですが、その初刊誌において当時の東京職訓短大の小瀬校長が、実践教育誌の発刊で「技術者の檜舞台」が出来たと喜ばれ祝福のメッセージを寄稿されています。まさに、職業訓練において技能者・技術者教育を行うものにとって唯一の発表の場であり自己研鑽の場でもあったわけです。また、これからの日本の技術者教育のリーダーとして発展して行くことが期待されていました。ここでは、座学と組み合わせて「身をもって体験する」実技や実験を取り入れた効果的な実学融合教育を目指してきました。その思想が、20年経った今でも脈々と受け継がれています。
 昨今、子供達の理系離れ、少子高齢化、団塊世代の定年退職などが大きくクローズアップされ、技術立国日本の将来が案じられている一方で、国の政策として「ものづくり」が脚光を浴びていま
す。私たちが地道に続けてきた実学融合の「ものづくり・人材教育」を世の中にアピールする又と無い好機でもあります。是非、この2007実践教育研究発表会にご参会いただき、日頃のものづくり教育や技術開発の成果を大いに発表・議論して世の中にアピールすると共に、技術教育者としての交流を図っていただければ幸いです。本大会の成功を祈念するとともに、多くの皆様にご来校していただけることを願っています。
 最後になりましたが、開催準備を精力的に進めて頂いている関係各位に対して厚く御礼を申し上げます。