●4● JISSEN NEWS 2005.秋 No.149



 2005年9月30日〜10月1日、2005実践教育研究発表会と連動して第10回 建築系ひとづくりフォーラムが開催されました。今回のフォーラムでは、発表会開催地の信州地域の教育訓練現場にスポットを当て、松本市の長野県松本技術専門校と塩尻市の(有)三浦創建を訪問しました。参加者は、発表会から引き続き参加の会員20名と、外部PRにより応募があった一般参加者8名の計28名となりました。
 長野県松本技術専門校では、建築技術科と環境システム科の見学を行いました。建築技術科では、1年生が3分の1の迫力ある木造軸組み模型の製作を行い、2年生は、1年次に製作した模型と同じ建物を実大スケールで組み立てるための部材加工に取り組んでおりました。環境システム科では、現場において効率的に設備工事を行える技術者を育成するために、1年次に第2種電気工事士が取得できるカリキュラムとしていることが特徴的でした。また、技能検定や各種技能講習が行われる「ふれあい技能センター」が校舎に隣接して設置されており、両科ともセンターを活用した資格取得に積極的に取り組んでいるということでした。
 (有)三浦創建では、日本の建築文化を現代に合わせ改良した新伝統木構法に取り組んでおり、国土交通省が行っている「大工育成塾」の受入れ工務店として、若手継承者を育成されております。今回は、作業場を訪問し6名のお弟子さんと対面して志望動機や仕事に対する意気込みについて話を伺うことができました。その後、独自の軸組み強度試験機と新伝統木構法で建設された施設見学を行いました。
 夜は、上田市の別所温泉に宿泊し、三浦保男棟梁を交えて懇親会を開催しました。2日目は、「信州の鎌倉」と呼ばれる「塩田平」で国宝、重要文化財に指定されている中世の古寺・古塔を長野工業高校建築科の相原文哉先生にガイドしていただいて見学しました。昼食後解散となり、信州を満喫して帰路につきました。
    
建築技術科木造建築施工実習風景(2年)     環境システム化設備施工実習課題(2年)     (有)三浦創建にてお弟子さんと対話

       
               新伝統木構法で建設された施設で集合写真 (最前列中央が三浦棟梁)

  
       
中禅寺薬師寺堂(重宝)               弟子6名の各氏から話を聞く
(山形県立産業技術短期大学校 江川嘉幸)






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 今回は、実践教育研究発表会長野大会を中心に掲載しました。本大会では、会場となった長野県工科短期大学校の方々には、会期中大変お世話になりました。改めて感謝申し上げます。


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