●4● JISSEN NEWS 2006.冬 No.150

日置電機株式会社 企業訪問・講演
 2005年9月29日(木)9:10〜11:10に、電気・電子・情報系企画として、日置電機株式会社(http://www.hioki.co.jp/)の企業訪問および講演会が開催されました。まず、葛西氏のごあいさつをいただきました。日置電機は創立70周年記念事業をされており、日置電機が計測器技術にかけた70年間の集大成とこれからについて話していただき、ビデオによる会社紹介をしていただきました。
 その後、会社見学・新製品紹介講演についてのご講演をしていただきました。

(写真:工場見学)
               

新製品紹介の講演は以下の通りです。

(1) 計測器用有機LEDパネルの開発 開発部 原野正幸氏

本研究開発は、計測器などの産業機器は特殊照明、電子応用玩具などの応用に向けた、中小型サイズ、モノカラー/エリアカラー、低価格で多品種少量生産に対応できる有機LED(OLED)パネルの実現を目指して開発しています。

計測器のような産業用機器は、生産台数が非常に少ないため、先行パネルメーカーの製造方式では対応が困難です。そこで独自にOLEDパネルの新規製造技術の開発に取り組みました。

(2) 特定小電力無線を用いた小型データによる計測システム 第5研究室 斉藤千春氏

温度、湿度、電圧、電流、軽装信号、照度など各種環境データを収集できる小型ロガーについて紹介します。万一の電池切れでも大切な収集データが消えない不揮発性メモリを使用しています。また、本体メモリのデータをPCに送りデータ処理をするコミュニケーションベースの機能について説明します。

(3) レコーダ新世代!ロガー&オシロ開発 第1研究室 増田耕一氏

ロガーとレコーダを統合した新世代レコーダの紹介をします。特徴として50msecサンプリングの多チャンネルロガー領域から50nsecサンプリングの高速レコーダ領域までを1台で実現しました。低速ロガーと高速レコーダ記録を統一された時間軸で同時観測ができ、大量メモリの搭載が可能です。マウス、キーボードによる操作性の向上などが挙げられます。




          原野 正幸氏



      斉藤 千春氏



      増田 耕一氏


(東北職業能力開発大学校 奈須 野裕