建築・デザイン系

備えよ常に

 筆者は、このたび4回目のリカバリーセットアップをする羽目になってしまいました。 こうした再セットアップも含めて普段から 大切なデータのバックアップ を取っておきましょう。 今回は、再セットアップのため、いくらかのデータは消滅してもよい、という前提でデータバックアップの手法を述べていきますが、あわせて通常時のデータバックアップのポイントも付記します。

※ 本稿は、Windows XP を前提に記述されています

 

 「マイ ドキュメント」の中身

 SendTo の中身

 自分で作ったデータ

 Internet Explorer関係

 Outlook Express関係

 インターネット通信関係

 IMEの辞書

 OSのみをリカバリーする場合の簡単バックアップ

 自分が作成したデータは「Cドライブ」以外に保存

 データは「常に2枚以上」の複製を保有する


 「マイ ドキュメント」の中身

 デスクトップなどに表示されている「マイ ドキュメント」の正確な所在は通常

C:\Documents and Setting\ユーザー名\My Documents です。

 また、1階層上の C:\Documents and Setting\ユーザー名 には、Outlook Express、 Internet Explorerなどの重要なデータも保存されています。

 通常のバックアップであれば、さらに1階層上の C:\Documents and Setting フォルダ内のすべてのバックアップを取っておくとよいでしょう。

※ 参考・・・ 「マイ ドキュメント」の保存先を変える

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 SendTo の中身

 「SendTo」は、ファイルの右クリックをした時の、「送る」メニューに現れるファイルなどの送り先情報が格納されています。これは通常「隠しフォルダ」になっているので、フォルダオプションで「すべてのファイルとフォルダを表示する」設定にしてから作業を始めます。

 「SendTo」フォルダの所在は、

C:\Documents and Setting\ユーザー名\SendTo です。

 再セットアップ後も同じ場所に戻せば、「送る」メニューの使い勝手は変わりません。

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 自分で作ったデータ

 「マイ ドキュメント」以外の場所に保存したデータもあとで戻しやすいよう、バックアップ先に「デスクトップにあったもの」などといったフォルダを新規に作っておくとよいでしょう。

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 Internet Explorer関係

(1) 「お気に入り」のエクスポート
1. IEの「ファイル」メニューから、「インポートおよびエクスポート」を選び、ウィザードに従って操作を進める
2. お気に入りのエクスポート」を選ぶ
3. 書き出す「お気に入り」を選ぶ
通常は「Favorites」フォルダを指定する
4. 参照」ボタンをクリックし、「bookmark.htm」を保存する場所を指定する

このファイルを元にインポートすれば「お気に入り」が再生されます。
(2) 「Cookie」のエクスポート
  Cookie とは、ショッピングページなどで 「ようこそ○○さん」 というように表示される、Web サーバーが利用者を識別するために Web ブラウザに送る情報のことです。 これはあえて保存する必要はありませんが、再セットアップ後、初めてそのページを閲覧するときにもう一度個人情報を入力しなければなりません。

  「お気に入り」のエクスポートと同じく、

1. IEの「ファイル」メニューから、「インポートおよびエクスポート」を選ぶ
2. ウィザードに従って「Cookie のエクスポート」を選ぶ
3. Cookies.txt」を保存する場所を指定する

このファイルを元にインポートすれば「Cookie」が再生されます。
(3) 接続設定
 インターネットへの接続設定のうち、プロキシサーバーの設定などは忘れがちなので、これらも記録しておきます。
 設定条件は、ファイルの形でバックアップすることができませんので、設定画面をキャプチャー するか、ペーパーにメモ します。
1. IEの「ツール」メニューから「オプション」を選び、接続設定の
キャプチャーしたい画面を表示する
2. 画面をキャプチャーするには、デスクトップ全体であれば、[Prt Scr] (Print Screen)キーを、
アクティブなウィンドウだけであれば、[Alt][Prt Scr] キーを押せば画面がコピーされる
3. 引き続き、「ペイント」を起動する
4. 編集」メニューから「貼り付け」を実行する
5. キャプチャーされた画像を名前をつけて保存する

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 Outlook Express関係

 「マイ ドキュメント」以外の場所に保存したデータもあとで戻しやすいよう、バックアップ先に「デスクトップにあったもの」などといったフォルダを新規に作っておくとよいでしょう。

(1) メールデータ
方法(1)
メールデータはファイルの検索機能を使って、拡張子「.dbx」のファイルを検索します。
方法(2)
1. Outlook Express を開く
2. ツール」メニュー → 「オプション」 → 「メンテナンス」タブを開く
3. 保存フォルダ」ボタンをクリックする
4. フォルダのパス名を「コピー」する
5. エクスプローラー」を開く
6. アドレス」欄に「コピー」したパス名を「貼り付け」、[Enter]
これらのファイルの複製をバックアップ用フォルダに作成します。
(2) アドレス帳
1. Outlook Express の「ツール」メニュー
2. アドレス帳」を開く
3. ファイル」メニューから「エクスポート」 → 「アドレス帳」を実行
4. 任意の名前をつける
5. 保存場所を指定し、「保存」ボタンをクリックする
(3) メールアカウント
1. Outlook Express の「ツール」メニュー
2. アカウント」 → 「メール」タブを開く
3. 保存したいアカウントを選択して「エクスポート」を実行
4. 保存場所を指定して「保存」ボタンをクリックする
(4) 各種設定
これは、データとして保存できないので、画面をキャプチャーして画像を保存しておきます。

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 インターネット通信関係

XP では、データとして保存できないので、画面をキャプチャー して画像を保存しておきます。

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 IMEの辞書

1. IMEのツールアイコンをクリックし、「プロパティ」を開く
2. 辞書/学習」タブをクリック
3. ユーザー辞書」のパス名を「コピー」する
4. エクスプローラー」を開き、「アドレス」欄に「コピー」したパス名を「貼り付け」、Enter
 
これらのファイルの複製をバックアップ用フォルダに作成します。

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 OSのみをリカバリーする場合の簡単バックアップ

1. スタート」メニュー → 「すべてのプログラム」 → 「アクセサリ」 → 「システムツール」 → 「ファイルと設定の転送ウィザード
2. 転送元の古いコンピュータ」にチェックマークを入れる
3. 外付け HDD など、ファイルをコピーする場所を指定する
4. ファイルと設定の両方」にチェックマークを入れて、ウィザードに従って操作をする

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 自分が作成したデータは「Cドライブ」以外に保存

 「マイドキュメントの保存先を変える」とともに、自分が作成したデータは「Cドライブ」以外に保存 しておきましょう。
 例えば、「Dドライブ」にすべてデータを保存した場合、メーカー製パソコンの機種によっては、リカバリ時に「Dドライブ」には手をつけずにリカバリできるものがあります。 自分が作成したデータを「Cドライブ」以外にしておけばバックアップも楽です。

 また、リカバリの機会に遭遇した際に、データ保存用に「Dドライブ」の領域(パーティション)を設定しておくとよいでしょう。 HDD の総容量、インストールされているソフトの数にもよりますが、OSやアプリケーション等だけであれば、「Cドライブ」は 20GB もあれば十分なようです。

※ 一部のメーカー機種によっては、リカバリ時に領域分割ができないものもあります。

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 データは「常に2枚以上」の複製を保有する

 データの複製メディアとして CD や DVD 等の記録メディアを用いることが増えてきました。 これらメディアの寿命は半永久的といわれていますが、それは保存・保管状態が極めて良い場合のことです。
 これらのメディアに記録する場合、同じものを「常に2枚以上」保有し、そのうちの1枚は厳重に保管して、残りの一枚を普段使用するようにしましょう。
 普段使用しているメディアを「A」、その複製を「B」とすると、「A」にトラブルが発生して使えなくなってしまってもも、複製「B」を使うことができます。 その場合、「B」の複製を必ず作成し、「同一内容のものが常に2つ以上存在する状況」を維持しておきましょう。

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